まちのおとレポート

小倉商栄会の地域密着型活動              

小倉神社ふれあい朝市や商店街ソングの作成など、活発な商店会活動を行っている小倉商栄会さん。SNSにも積極的に投稿し、商店会の活動を伝えています。そこで、小倉商栄会会長 内田博正さんにお話をうかがってきました。

~現在小倉商栄会ではどのような活動をされていますか?~

現在は小倉、谷戸、南加瀬中央通り、南加瀬原町の日吉商連4商店街で、「一言コマーシャル」と「地域の思い出エッセイ」を掲載した「お買物ハンドブック」を作ろうと計画しています。地域の方に街の記憶と結びついた思い出エッセイを書いていただき、小倉の歴史を新住民や若い人たちに伝えていきたいと思っています。

また、小倉商栄会商店街ソングを、神奈川県商業流通課と商工会議所の補助を受けて制作中です。商店会の少ない予算の中で行うので、補助金のある事業を見つけたときには積極的に応募するようにしています。作曲は専門家に依頼することも可能でしたが、地元で作曲できる人にお願いしようと地域で募集したところ3件もの応募がありました。自分でも作詞をしましたが、歌詞の中に商店会会員のお店の名前を入れたところ、「いいね!」と皆さんが喜んでくださいました。今後はダンスの振り付けや歌唱、そして演奏に参加してくれる店主、子どもたちを募って動画を作成し、「小倉神社ふれあい朝市」でお披露目ライブを行う予定で楽しみにしています。

~ふれあい朝市はどのように始まったのでしょうか?~

小倉神社境内で毎月のようにに「小倉神社ふれあい朝市」を行っていますが、小倉中町内会と小倉商栄会とで地域コミュニティーの活性化を目的にはじめ、現在6年目となりました。これは2016年に小倉中町内会として幸区提案型協働推進事業に採択された事業で、川崎市で朝市の取り組みに関わっているコーディネーターに、小倉の朝市を始める場合にどのような人が呼べるかを教えてもらいました。

多い時には100~150人もの人が来場し、お客さん同士の交流の場にもなっています。「小倉神社ふれあい朝市」では子どもたちがお披露目する場にもなっており、盛り上がっています。チラシも自分で手作りしています。

~チラシの手作りの話が出ましたが、商店街マップも作っていらっしゃいますね。~

以前は商店街マップがありませんでしたが、これも現在は手作りで制作しています。商店街の全体のマップを4つに区切り、それぞれの区域のお店で渡しやすいように工夫しています。商店街として紹介することにより、一つのお店だけではなく、小倉商栄会にどんなお店があるのかを知ってもらうことができました。

 

~いろいろなことをやっていらっしゃいますが、一緒にやってくれる仲間はどのような人でしょうか。~

現在会長職3年目です。本来は任期2年ですが、前会長が日吉商連の会長になるということで、任期途中で急遽会長を交代しました。商店会の会員が少なくなってきており、担い手がいなかったこともあり引き受けることになりました。前会長の高橋さんは一緒に活動を支えてくれています。会員数は現在34店舗ですが、それぞれのお仕事で忙しかったり、世代が違ったりで、全員参加というところまではできていません。また、コロナで実際に集まることもできなくなっており、役員会も書面で意見を集めているのが現状です。

来年の5月で会長職は改選です。確かに役員をやってくれる人は限られています。ニューフェイスが入ってくることは難しいし、飲食店をやっていると、夜中心の営業が多く、なかなか商店会活動を引き受けてくださる人は少ないです。日曜日は定休日だから休みたい人もいます。でも、町内会と連携を組むことで、ふれあい朝市では子どもたちが売り子をしてくれてるなど、地域として盛り上がっています。

 

~会長をやってみて、どのように感じていますか?~

引き受けた以上は自分で楽しみながらやろうと思っています。特別面白おかしいことがあるわけではありませんが、さまざまな人と関わることにじんわりとした喜びとやりがいを感じています。

 

~内田さんのお店のシャッターに描かれている「ブサ」のキャラクター。これは「NPO法人はたらくらす」が制作した絵本のキャラクターですが、どのように地域団体とつながったのでしょうか?~

はたらくらすさんから商店会会長会議に提案されました。夢見ケ崎動物公園がある「加瀬山」を舞台にした「ゆめみがさきのふしぎにゃトンネル」という絵本のキャラクターを、地域への愛着をはぐくむ取り組みとしてシャッターに描かせてほしいという依頼でした。せっかくの機会なので、シャッターに絵をかかせてもらえるお店を募って実現しました。うちのシャッターには、お店のキャラクターである「タマちゃん」と絵本のキャラクターである「ブサ」が向かい合い、共演しています。

~今後、やりたいことや期待することはありますか?~

日頃感じていることとして、近隣の商店会とイベントや何か一緒にできたらと思っています。そうすればもっとイベント自体も広がりができるだろうし、小倉としても協力、参加できたら新たな展開ができるのではないかと思っています。

例えば、鹿島田商店会がハロウィンイベントを賑やかにやっていらっしゃいますが、小倉もそれと連携した形で開催できたら楽しいだろうなと思います。

 

~感想~

マップを作ることによって、個々のお店だけでなく商店街としてどのようなお店があるのかを互いに紹介できる仕組みや、ふれあい朝市によって商店街だけでなく町内会や子供会とつながっていくなど、小倉商栄会は限られた資源の中で、地域をいかに盛り上げていくかを様々な方法で実施されていました。どこの商店会も役員のなり手が少ない現在、一番大切なことは「楽しんでやること」だと教えられました。ふれあい朝市は子供たちにとっても、地元の記憶として残るイベントかもしれません。商店街の歴史を残したいとおっしゃっていましたが、今もそんな歴史を作っている小倉商栄会さんだと思いました。

 

インタビュー:2021年10月
・インタビュアー:岩川舞
・レポート:中村圭子

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小倉商栄会
会長 内田博正(内田酒店)

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