まちのおとレポート

まちのおとを語りつくせ!Vol.3~意見交換会~に参加しました!

2024年7月26日(金)に開催された、「まちのおとを語りつくせ!vol.3」に参加。

ソーシャルデザインセンターまちのおと主催で開催された、令和6年度1回目の意見交換会は、前回(3月14日)開催された意見交換会において、さいわいソーシャルデザインセンター(以下SDC)『まちのおと』に寄せられた期待の声からテーマをピックアップし、今回参加頂いた皆さん自身ならどういうことをしたいか、どうなって欲しいかを具現化していくためのワークショップを行いました。
テーマは、『まちのおと×自分(身近な団体・個人)ができる可能性』
ファシリテーターには、市民活動推進委員や地域コミュニティの活性化支援など幅広く尽力されている、東樹(とうじゅ) 康雅さん(ニックネームはとうちゃん)をお迎えし、いざワークショップ!
前回の意見交換会から抽出された『まちのおと』にあったらいいなと思う、下記の8つのテーマから
1)まちの伝言板機能
2)情報発信力
3)地域分析
4)行政とのパイプ
5)コーディネート機能
6)地域団体とのネットワークづくり
7)交流拠点
8)ボランティア育成
まずは個人ワークで各自で関心事を選び、自身ができること・やってみたいことなどを掛け算して考えてみる。次に同じテーマを選んだ人同士でグループを作り、グループ内で発表。発表者に対してグループ内メンバーが質問やGOODポイントをコメントしながら意見交換。東樹さんの提案によりそれぞれニックネームで呼び合うことで親近感が沸き、コミュニケーションも円滑に進んでいました。テーマとしては『交流拠点』に関心を持っている方が多くいらっしゃいました。グループ内でのワークが終了したら代表者1名を選出し、最後は全体での発表。
 
TMIという言葉をご存じですか?
『まちの伝言板機能』をテーマに選んだグループの発表では、このデジタル社会にあえて昔懐かしい(昭和の時代には駅前によくあった)手書きの掲示板をタウンカフェ内に設置することで思い思いの情報交換ができるようになるのでは?という提案がありました。 その際『TMI』というワードが囁かれたのですが、これはToo much information(多すぎる情報)の略語で、「どうでもいい情報、知らなくてもいい情報」という韓国発祥の流行ワードだそうです。昨今生産性向上やタイムパフォーマンスを求められる時代ですが、特に深い意味を持たないあるいは何も生み出さない場所や言葉にこそ新しい発見や創造が眠っていることがあるのかもしれません。七夕の短冊にパソコンで出力したものを飾るより、手書きのものを飾る方がより願いが通じやすくなるのではという話題が出た時は、確かに!と思ってしまいました。

その他にも『地域団体とのネットワークづくり』をテーマに掲げたグループからは、多種多様なボードゲームを用いて多世代間の交流を図ってはどうか?(川崎市内の小学生はみんな『マンカラ』というボードゲームをマスターしているとか)や、『交流拠点』のグループからは寺子屋のような子供の持つ求心力を養いつつ安心して過ごせる居場所機能としての存在にタウンカフェがなったら良いななど、具現化しやすい現実的な意見がたくさん出ました。

今回の意見交換会では、今まで幸区内で同じ目的で活動していながらもなかなか交流する機会がなかった方同士がこの場を介して自然と同じグループとなり繋がったという場面がいくつかあったようです。SDCは行政と連携できるという強みを持ちつつ、地域の様々な情報や人脈を持っています。それら資源を活かした情報発信方法の工夫や、必要としている方に必要な情報をいかに届けるかといったところに、幸区SDCが今後どのように『仕掛け』ていくのかの足掛かりになったのではないでしょうか。面白そう、楽しそうなところには自然と人が集まるものです。 次のイベントにも期待ですね!
 
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訪問日:2024年7月26日
訪問先:新川崎タウンカフェ
レポート:まちのいと情報誌ボランティアスタッフ今井 康裕
2024年8月16日

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